於:熊本市南区川尻町 加勢川畔
正確には盂蘭盆会(うらぼんえ)といいます。サンスクリット語ウランバーナの音訳でありましょう。ウランバーナとは「倒懸」といいます。さかさに吊るされることです。お釈迦様の弟子目連(もくれん)のお母さんの供養の故事に由来します。この日多くの僧侶に五菓、百味飲食を供養することで、七代前までの父母が救われると書いてあります。経典(盂蘭盆経)にはその日を七月十五日にとありますが、明治の新暦の採用以来一ヶ月づらして、月遅れの盆として八月十五日にお盆の行事をする所も多いようです。
当霊園では、毎年八月十五日に精霊流しを催します。お盆に帰って来た先祖の御霊を小さな灯篭を作って灯を燈し夕刻川に流しに参ります。これは初盆を迎える新霊に案内を差し上げております。
熊本市南区川尻の加勢川の精霊流しは、江戸時代から400年以上続く伝統行事です。川面を流れ往く精霊舟や万灯篭に故人を偲びます。同日は5000発の打上げ花火も上がります。
出来上った角灯篭
灯りを点し、観音堂にて読経供養
今年は100基の角灯篭を作りました
加勢川左岸にて放流の準備です
水上にて雅楽の生演奏
大慈禅寺の僧侶の読経の中、放流が始ります
たくさんの角灯篭が静かに浄土へ流れ往きます
遠くに見えるのは下流の新町橋です
日も落ちて、多くの人出です
2000基の万灯篭と精霊舟と共に流れます
来年もお盆に帰っておいで
花火が夜空を彩ります