夏 の 霊 園
燦々と照りつける熱帯の太陽を思はせる暑苦しい熊本の夏、猫達は皆木陰でお昼寝です。遠くの山の端には入道雲がわき上がり、日が沈む頃ヒグラシの声も聞こえます。
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オオイヌノフグリ(帰化植物)(オオバコ科)
11月の終り頃から、芽を出していました。冬の寒さを乗りきって早春に空色の花を咲かせます。たくさん集まって咲く様子は、夜空の星のようにも見えます。犬フグリとは犬の睾丸のことです。
キラン草(シソ科)
地獄の釜の蓋、医者いらずとも言います。有名な薬草です。地面にはいつくばって、広がって生きます。同じ仲間に十二単衣というのがあります。
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タンポポ(キク科)
葉っぱのギザギザがライオンの歯のように見える事から、ダンデ・ライオンといいます。戦時中は、根を焙ってコーヒーの代用にしていました。
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モモ(バラ科)
実のなるモモの木です。手入れが悪いので、実を結んでも虫に食われてしまいます。ピンクの花が春の暖かさを運んできます。
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ムラサキケマン(ケマンソウ科)
ケシ科の植物です。他に黄ケマンがあります。ケマンとは華鬘と綴ります。仏前荘厳用具の事です。似ているのかな?
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ソメイヨシノ(バラ科)
今春の開花宣言はえーっと、さていつだったのでしょうか。桜の下で昼ごはんでも食べましょうか。
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黄スイセン(ヒガンバナ科)
霊園のいたる所にこの花が咲き競います。毎年この花が咲きはじめる頃にうぐいすの声が聞え始めます。
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スミレ(スミレ科)
もちろん野生のスミレです。気付かぬうちに可憐な薄紫の花をうつむきかげんに付けていました。
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ナズナ(アブラナ科)
俗称ペンペン草です。春の七草の頃は、おいしそうな若葉を広げていましたが、桜に負けじと地面から小さな白い花を高くもたげています。
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